こんにちは!
まだまだ暑い日が続いていますね、前回のブログからかなり日が経ってしまいました。
前回お伝えした「海の日の放流イベント」ですが、あいにくの降雨と雷予報で中止に…社員一同、5年ぶりということもあって入念に準備や打ち合わせ、生産を進めてきたので、残念な気持ちでいっぱいでした( ;∀;)主役のメジナ達は、早朝より社員がトラックに積み込み、放流予定だった場所まで運んでそのまま放たれていきました。来年こそは!
一方、浦ノ内養魚場では早くも早期ブリの生産が始まっています。今回は、普段お伝えしているブリの様子ではなく、裏方的なところを少しご紹介しようかと思います。
まず、浦ノ内は普通の海域とは違ってやや海水の比重が低い環境下にあります。クロマグロやカンパチ、ブリなどには沈降死がつきものなので、やはりそれなりの環境設定が必要です。そこで私たちはどうしているか。実は、海水に塩を投入して意図的に上げているんですが、これがなかなかの重労働!
皆で一気に運び込み、塩を溶かしながら水槽に貯水を行っていきます。こうした地道で緻密な準備が初期飼育には重要になってきます。
次は、仔魚のサンプリングについてご紹介します。ブリの親魚たちは、ホルモン注射を行った2日後に水槽内で産卵を行うので、その受精卵を集めて生産をスタートしています。研究開発チームでは、その産卵にどの個体がどれぐらい関わっていたのかを親子鑑定法によって調べ、成熟状態と産卵(採卵)の結果をまとめるようにしています。
孵化直後の仔魚を水槽から集めてきて、1尾ずつピペットで捕まえてチューブへ入れていきます。
ビーカー内では、目も見えていないはずの仔魚がピペットの先端を少し近づけるだけでピンピンと逃げ回り、なかなかピペットに吸い込むことができません。ところが、学生時代にフェンシングをやっていた社員は捕まえるのが上手で、意外なところで意外な経験が役に立つもんだなぁと感心したことでした!(^^)!
それでは、次回の更新もお楽しみに!