Production

生産工程

我が子のように、大切にそだてています

マダイの種苗生産工程

ここでは、弊社におけるマダイの種苗生産の工程を一部紹介します。
生産工程は大きく分けて『親魚養成』→『陸上水槽での飼育』→『海上施設での飼育』を経て出荷となります。
各過程で『山崎技研』の独自の品質管理技術が発揮され、お客様のもとへより良い稚魚をお届けいたしております。

.

親魚養成

導入時のタグ挿入と鰭採取

生物餌料培養

孵化した仔魚には小さな生きたプランクトンを給餌します。
最初は ワムシを給餌し、全長が6mm程度になるとブラインシュリンプを与えます。これらはそのままでは稚魚に必要な栄養が足りないので、独自の栄養強化をした後、稚魚に給餌しています。
また、弊社では生物餌料の培養、稚魚への給餌を自社開発の機械で自動化して省力しています。

ワムシ(シオミズツボワムシ)

ブラインシュリンプ(アルテミア)

.

陸上水槽での飼育

約3mm
0日齢:孵化したばかりの仔魚には口も肛門もまだ形成されていないので、餌を食べることが出来ません。口が開くまでは油球と卵黄から必要な栄養を吸収します。この時期は重要な器官が形成される時期でもあるので、小さな変化も見逃さず飼育しています。
約3.5mm
5日齢:孵化して4日目くらいになると口と肛門そして目が形成され、ワムシを摂餌することができます。 しかし、まだ鰾(ウキブクロ)も鱗(ウロコ)もありませんし、鰭(ヒレ)もこれから形成されるので気が抜けない時期です。
約10mm
20日齢:まだ体は半透明で、外から背骨が確認できます。見慣れた背鰭や尾鰭も形成され、水槽内でも自分の力で泳ぐことが可能となってきます。ブラインシュリンプをよく摂餌しますが、中にはワムシを好んで摂餌する個体も見られます。もう数日すれば配合飼料の給餌が始まります。
約20mm
30日齢:稚魚たちはよく餌を食べ日々成長するため、約1か月で水槽内はとても過密になってきます。新しく水槽を準備し、約半分の稚魚をそちらに移します(分槽といいます)。
約30mm
40日齢:1か月を過ぎると、形も色もよく見慣れたマダイの形になってきます。この時期は配合飼料のみで飼育しています。餌が不足すると水槽内で共食いが発生するので給餌量に気をつけています。
約40mm
45日齢:35~40mm程度に成長したら、稚魚も環境に対して抵抗性がついてくるのでより広い海上生簀に沖出しします。 沖出し漁場は、主に早期の秋仔は水温の高い柏島漁場、通常の春仔は弊社地先の浦ノ内湾です。

.

.

海上生簀での飼育

日常管理
沖出し後は、全ての漁場において日々稚魚の観察を欠かしません。「餌食いはいいか」「動きはどうか」など、少しの変化も見逃さないようにします。それぞれの漁場では給餌管理を地域の漁業者の方に委託しています。その中で得られた小さな意見も逃さず、即座に現場の稚魚に生かすようにしています。
選別
平均7cm程度に育った稚魚をサイズ毎に選別します。弊社では独自開発した機械を用いて、稚魚にストレスを与えないよう魚体にほとんど触ることなく行います。サイズを分けることでばらつきが抑えられ、稚魚のストレス軽減にも繋がります。
数読み
出荷前には、それぞれの注文毎に稚魚を計数します。 選別と同様に、数読みは独自開発した機械を用いて行います。写真のようにベルトコンベア上に稚魚を乗せ、複数の人の目で形態異常魚がいないかをチェックします。
TOP

工作機械メーカーなのに稚魚も育てています。マダイ・シマアジの養殖用種苗は『山崎技研』