こんにちは!
山崎技研では、陸上水槽のマダイ親魚から1年のうち春と秋の2回採卵しており、今年も春生産の終了後にDNA解析を実施して親魚の成績評価を行いました。それをもとに、遺伝的な形態異常に関わる親魚がいた場合には、秋生産でそれらの出現を減らすための選抜作業(ロット間選抜)を行っています。今回はそのロット間選抜についてお伝えします。
選抜に該当する個体を選り出すため、まずは水槽内の親魚全てを1つの大きな網に集めます。この作業が意外と難しく、水槽と網との間に少しでも隙間があるとスーッと泳いで逃げてしまいます。
今回は2回網を投入して全て集まりました!
そして、親魚を傷つけないよう1尾ずつ丁寧にタモですくい、リーダーで個体識別タグの番号を読んでいきます。
読み上げられた番号をチェック係がリストで確認し、「問題の無い個体」か「除去する個体」かをタモ係に指示します。
このようにして、遺伝的な形態異常が産出されにくい集団にすることができます。この後は、秋生産に向けて環境調整と給餌を行い、親魚のコンディションを整えていきます。
それでは、次回の更新もお楽しみに!